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カフェビジネスの最新情報
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コーヒーの講師として来ていただいている下村先生がご友人らと展覧会を開かれます。
コーヒーアートの写真や絵画などが飾ってあるそうです。
是非足を運んでみてください。
5points
?転換期にいる5人の展覧会?
日時 2008.2.19〜3.3
AM11:00〜PM7:00(最終日はPM6:00まで)
場所 ギャラリーSORA
広島市中区小町5-32 ブルースカイ小町2F
Q.先生には今エスプレッソを教えてもらっていますが、お店ではコーヒーのドリップもされているのですか?
そうですね。どちらかといえば、普通のコーヒーの方がよく出ますから。8対3とか7対3とかの割合ですね。うちの店はコーヒーのお代わりができるので。
Q.ドリップコーヒーもその都度出すのですか?
基本的にはそうです。忙しい時間やお代わりをすぐに用意しなければならない時など、そういうわけにはいかない時もありますが、基本的にはオーダーが入ってから豆を挽いて提供しています。
Q.先生が今使われている器具で、気に入っているものはありますか?
ピッチャーです。大会に出る時に自分で買ったものなので、一番使い慣れていますし。ある程度上手くなると道具は選ばなくなりますけど、やはり使い慣れているものが一番です。
それと家でドリップするのに使っているポットは、そろそろ5個目なので、不満がないかな。
Q.ドリップポットを5個もお持ちなのですか?
はい。不満があるたびに、それを解消できそうなものを買っていたので。
今使っているものが一番お気に入りです。その辺のお店で売っていないものなので。
Q.どちらで購入されたのですか?
東京のランブルというお店で買いました。50〜60年やっているコーヒー屋さんで、そこのオリジナルのドリップ用のポットです。いろいろ使った結果、それが今一番好みかなと思います。
Q.先生は家でもコーヒーをよく飲みますか?
そうですね。
家でも飲みますが、最近では素直に飲みたいから飲むというより、義務感というか、常にいろいろなものを飲んでおかないといけないという思いで飲むことが多いです。
Q.コーヒーを飲むときはいつもご自分で豆を焙煎されるのですか?
自分で焙煎することもあるし、会社の豆を使うこともあるし、他の店の豆を買うこともあるし、その時々で違いますけど、買ってきたものの方が多いです。お店で売っているものも飲まないと上手く説明できないし、ちょっとしたことでも味が違うので、いろんなものを飲むように心掛けています。
Q.今まで飲んだコーヒーの中でおいしいなと思ったコーヒーはありますか?
同じものでも初めて飲んだときはすごくおいしいとか、こんなのもあるんだと感激しますが、2回目3回目と慣れてくると刺激がなくなってきます。ですから、最近はその時々の自分の気持ちに左右されないで、毎日飲んでいても飽きないのがおいしいコーヒーなのかなと思います。
Q.コーヒーの飲み方としては、どういう飲み方が好みですか?
粉をいっぱい使って、粗めに挽いて、濃い目に少量を出す。
ネル(布)ドリップが一番好きですね。ネルは管理が面倒くさいのですが、個人的に好みの味になるので、時間があるときはそれを使います。
Q.先生はコーヒーの器具はどのくらいの種類を持っているのですか?
普通に家庭でできるものは全部持っています。家庭用のエスプレッソマシーンから、ペーパー、布、サイフォン、コーヒープレス、ロースター。ロースターは、サンプルロースターで、本格的に自家焙煎の人が使っているものではなくて、どのくらい炒ったら一番おいしくできるかという少量ずつ試すものですが。それとミルとそれぞれの抽出器具ですね。ペーパードリップもそれぞれのメーカーのものを一通り持っています。
Q.どの器具もまんべんなく使いますか?
好みに合わなかったら使いません。なかには、最初の一回しか使っていないものもあります。
ミルも今のもので4つめですが、以前のものはもう使っていないです。今は業務用のミルを使っていますが以前は家庭用の電動ミルで、その前が手で回すタイプでした。やはり今のミルは業務用なので、早いし、楽だし、掃除も簡単だし、ですから、それより前には戻れないですね。
Q.毎回学生に本を紹介していただいているのですが、先生がよく読む本はありますか?
コーヒーに関して特化した本はあまりないのですが、最近はバリスタの大会などで、結構ブームのようになっていて、コーヒーとは関係ない雑誌で、コーヒーのことを取り上げられることが多いです。そういう方が情報が新しいので、なるべく目を配るようにしています。
定期購読する本はありませんが、コーヒーに関する本が出ていれば基本的に買って読むようにはしています。
Q.先生にとってのコーヒーの魅力は何ですか?
誰にでも毎日できる贅沢。
本当においしいものを出せばの話ですが、1杯数百円でできますからね。
この誰にでも毎日できる贅沢の提案をしたいと思っているので、常にそういう意識を持つようにしています。
Q.先生の将来の目標は何ですか?
やっぱり独立ですかね。
性格的に職人的なので、あるもの使って出すよりは、全部自分で管理したいんです。
本当に自分でできるだけの技術を身に付けて、まずは独立したいですね。
Q.最後に学生にメッセージをお願いします。
カフェなので幅がかなり広いですよね。入ってからいろんなことに興味が偏ることもあると思うのですが、その中の一つを受けとめてもらえたらいいと思います。上手くここでやっていることを生かしてもらいたいですね。
できればここ以外で本などを読んで勉強して欲しいですが、まずは自分で好きなものを見つけて欲しいです。広く浅くという風になりがちだと思いますが、自分が好きなものが軸になってきますから、そういうものがあると他のものにも誘惑にも負けない、一番大切な柱になると思うので。いろんなことをやりながら好きなことを見つけてほしいです。
Q.先生がコーヒーの道へ進むきっかけとなったのは何だったのですか?
私は大学時代油絵を専攻していて、その時はずっと絵だけをしていたのですが、3年生の時にイタリアに旅行に行き、向こうで興味を持ってこういう仕事に入りました。ちょうどワールドコーヒーの豆売りの店が家の近くで、時々豆を買いに行っていたのですが、その時に誘っていただいて、今の店に入りました。大学4年生の時からアルバイトをはじめ、それからずっとその店で働いています。
Q.イタリア旅行がきっかけという事ですが、イタリアのエスプレッソを飲んでコーヒーに惹かれたのですか?
最初はコーヒーだけではなく、ああいうイタリアのバールみたいに、気軽に立ち寄れて、パッと飲んでパッと出て行けるような、生活に密着しているものに惹かれて、ああいうのをやってみたいなというのがきっかけでした。
絵というのは、作った人と見てくれる人との距離がありすぎたので、もっと身近で日常的なものづくりにあこがれていましたから、余計に自分の思いとかみ合って刺激になりました。その場で感動を見ることができるというのに魅力を感じたんですね。
ですから、最初はカフェ業の方に興味がを持ってやっていたのですが、次第にコーヒーのほうに興味が移りました。
Q.先生はご自身で器具もたくさん購入されていますが、それも興味を持ち始めてから揃えられたのですか?
そうですね、そこからガンガン勉強のために購入していきました。
こういう業界に入ったのが、大学4年生の時で、人より遅いという思いがありましたので、人より努力しないといけないと思いました。ですから、常に人より努力して、周りに流されずに自分のペースでやっていきました。
もちろんお店で全部できるわけではないので、プラスアルファのことを自分でやっていかないといけません。それまでやっていた人に追いついて、追い越そうと思ったら、勤務時間以外勉強を使ってやらないとなかなか。
上手い人ほどマシーンを使える時間が長かったので、誰よりも上手くなって、誰よりもコーヒーに関して詳しくなれば、いけるかなと思って、ガンガン勉強しました。物を買ったり、本を買ったりして。マシーンは上手い人が使う。それなら自分が一番使いたいと思いました。
Q.お店に入られた当初は、コーヒーはあまりさわらせてもらえなかったのですか?
私の場合は、いつもラストまでいたのですが、ラストまで入れる人はあまりいなくて、できるようになってもらわないと困るということでやらせてもらってはいましたが、忙しい時間帯などはやはりできる人がやっていました。
Q.練習というのはいつされていたのですか?
休憩時間に練習したり、自分が飲むものを練習したり、機会があればどんどんさわらせてもらっていました。やっぱり回数こなさないとうまくならないので。
私が入った当初は、まだ店がオープンして一年半くらいしかたっていなかったので、みんなそれほどうまくはありませんでした。教える側もそんなに上手くはなくて。もちろん自分よりはうまいですけど、結局自分でいろんなところに行ったり、セミナー受けに行ったり、上手い人がやっているのを見て、話を聞いて、勉強していきました。今ほど言葉できれいに説明できる人がいなかったので、大体こんな感じですよとか、こうすればこうなるんですよとか、大まかな説明でしかありませんでしたから、結局は自分でどれだけ勉強するかなんですよね。
Q.どのくらいで自分が思うようなデザインカプチーノが作れるようになりましたか?
本当に今納得ができているかといわれたら、常に勉強中ですけど、もともと絵が描ける分、カプチーノに絵を描くことは人より上手くできました。ハートやリーフに関しては、半年くらいたってから、ある程度できるかなって感じでしたけど、今と比べるとそんなにきれいな形じゃなかったと思います。当時のものが残っていないので比べることはできないですが、今ほど安定もしていなかったですから、今と比べると相当下手だったのだろうなとは思います。
Q.先生は今年の一月にバリスタの大会に出場されていますが、そのきっかけは何だったのですか?
興味です。
申込みが始まってから出ようと決めたので、本当に勢いでした。大会会場は大阪と東京とがあったのですが、大阪の方が定員になるのが早くて、申し込んだ時は東京しか空いていませんでした。でも今出なかったら出ないだろうなと思って、東京会場でも申し込むことにしました。
周りのみんなも、大会に興味のあるようなことは話すのですが、誰も実際に出ようとはしなかったので、それなら一回出てみようかなと思いました。それで他の人も興味を持って、盛り上がる、いいきっかけとなればと思ったので。
こういう業界は同業者、横の交流があまりなくて、ちょっとでも外に出る機会が欲しかったというのもあります。
Q.出場されてみていかがでしたか?
楽しかったですよ。
はじめてだったし、3番目だったので、緊張して震えるままに終わりましたけど、他の人の競技を見ることもできたし、実際決勝まで行った人も同じ日だったので、本当に勉強になりました。
Q.大会には何人くらいの方が出られるのですか?
大阪と東京合わせて、140人くらいで、一日に24人ずつ行いますので、合計6日間かかります。
1人当たり、準備10分、競技10分、片付け10分。
マシーンは2台用意してあって、片方で競技をしている間、片方は準備をして、うまく交互につなぎの時間がないようにはしていましたが、そんなにうまくまわるわけではないので、最後の1人になると夜の7時、8時頃になっていました。午前中がほとんど、練習時間などに当てられるので、競技がはじまるのが昼の1時頃でしたから。
Q.大会で使う豆は自分で用意するのですか?
はい。マシーンとミル以外は全て持ち込みです。ですから、カップやピッチャーなども自分で用意します。
Q.大会の10分というのはどういう形なのですか?
本当にお店でエスプレッソ・カプチーノを提供するという形になります。接客ですね。ですから、作りながら、自分の作っているものや豆、自分の思いをアピールしながら競技をします。震えていたら最悪ですよね。
Q.来年の一月の大会にも出場されるのですか?
個人的に忙しくなるので、来年は出ないですが、また挑戦したいです。
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