カフェニュース
カフェビジネスの最新情報
カフェビジネスの最新情報
Q.先生の経歴を教えていただいてもよろしいですか?
私は東京都出身で、高校を卒業して、調理師の専門学校に行きました。調理師学校卒業後は専門学校時代からアルバイトをしていた中華のお店で1年位働き、その後はアパレルで働いていました。その時にアパレルの会社からカフェを作る計画が出まして、自分からカフェの方へ希望を出しました。そこのカフェで4年くらい働いた後、広島の方に移り、今の職に就きました。
Q.アパレルの会社からカフェを出すとなった時に、どうしてカフェの方にいこうと思われたのですか?
今でこそアパレルがカフェを出すのは当たり前のようになっていますが、当時はその走りくらいの時代、スターバックスができるよりも前でしたので、社内でこの話が出た時に面白い話だなと思いました。今のようにカフェも多くない時代でしたし、年を取ったらオーナーが一人とか二人とかでやっているような喫茶店をやってみたいなという思いは漠然と持っていましたから。ですが、アパレルからカフェを出すということになるまでは、特別転職してカフェをやろうという思いがあったわけではありませんでしたから、いいきっかけだったのではないかと思います。
Q.東京でされていたカフェというのは、先生が中心となってされていたのですか?
はい。カフェに移る前の時点でも、2〜3店舗をまとめてみるくらいの店長という立場でしたから、カフェを始めるとなるとやはりそこの責任者となり、全面的に任せてもらえました。
勤めていたアパレルの会社は、カフェを出すにあたって、新しくシェフを雇うということはしませんでしたから、基本的には独学でした。とはいっても、店を出す、それも会社として出すので、ただ素人が集まってやるには無理があります。もちろん教えていただくところや業者などは紹介してもらえましたし、設計に関しては店舗などのデザインをする人が中心となって行ってくれました。ただ、メニューなどに関しては中心となってすすめていきました。
Q.先生の中で、こういうカフェを作ろうという構想はあったのですか?
はい。社内のメンバーや、新しくアルバイトを雇うにしても、基本的にずっと飲食をやってきた人達ではありません。ですから、飲食店のありそうでなかったというか、いざ働くとそこの中の常識で気付かない、そういったところに注目しようと思いました。例えば、東京では働いている人はお昼時に食べられない人も多いみたいで、2時や3時、4時に休憩を取るような人も結構いるようでした。ですが、ランチタイムしかないお店が多く、食べるところがないという現状もありました。そこで、ランチをドンとするというよりは、軽食という形でいつでも食べられるようにしようと思いました。
Q.実際にカフェではどういったものを提供されていたのですか?
サンドイッチなどの軽食とデザート、飲み物をメインで出していました。
特に飲み物に関しては、コーヒーか紅茶のどちらかが得意というお店はありますが、コーヒーも紅茶もどちらにも力を入れているお店は少ないと思います。ですから、私はコーヒーにも紅茶にも力を入れて、ティールームとカフェの中間のような形を目指してやっていました。
Q.カフェでは、コーヒーにも紅茶にも力を入れてとのことでしたが、やはりどちらかというとコーヒーより紅茶の方に強い思いがあったのですか?
カフェをやるとなってから強く興味を持ったのはコーヒーの方でした。当時コーヒーといえば、まだドリップやサイフォンというイメージでしたが、エスプレッソマシーンで入れるというのを知ってコーヒーをおもしろいと思いました。教えていただいたところもコーヒーに力を入れているところででしたから、私自身もコーヒーのセミナーなどに積極的に参加し、勉強していました。
Q.それでは、先生が紅茶に惹かれるきっかけとなったものは何だったのですか?
カフェを始めるに当たってコーヒーはある程度決まっていて、業者を紹介してくれるところもあったのですが、紅茶は全く決まっていませんでした。普通の紅茶を仕入れるとなると、名の知れたブランドになるのですが、特別惹かれるものがなくて、自分で本などを見て、探していく中で、直接電話をかけて行ってみたのが、今の輸入元でした。そこは名前も聞いたことがなかったですし、デパートにおいてあるわけでもない。でも、なにか惹かれるものがあったんでしょうね。実際にそこへ行って話を聞いて、紅茶を飲ませてもらった時に、今まで飲んだ紅茶の中で一番おいしいと思ったんです。特にダージリンの季節の新茶。ファーストフラッシュ(1番摘み、春摘み)やセカンドフラッシュ(2番摘み、夏摘み)という新茶の紅茶の味が衝撃的だったというか、紅茶にこんなのがあるのかと思ったのが紅茶に惹かれる一番のきっかけです。今でも毎日のように飲んでいますが、味や香りが気に入っていて、単に辞められない。ミルクティーなど違った紅茶の飲み方を知っておいしいと思った部分もありますが、ダージリンの新茶の存在は紅茶の中でそれ以上に魅力的なものかと思います。
【 過去のニュースへ 】